本のソムリエの「一日一冊:今日の名言」

本のソムリエが、名言クイズの答えを解説。

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ヨーロッパが全世界に出て行った・・全ては欲得だけだった

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「今日の名言」は・・・

・ヨーロッパが全世界に出て行った
 本来の動機が知識欲と探検への情熱であった
 というのは、美しいお伽噺である・・
 全ては欲得だけだった(p146)


驕れる白人と闘うための日本近代史」松原 久子、文藝春秋
【私の評価】★★★★★(90点)

 

■大航海時代、なぜヨーロッパの人々は、
 危険を冒してまで遠洋に航海に出て、
 植民地を作ったのでしょうか。

 

 著者の理解は、ヨーロッパが
 貧しかったからです。

 

 ヨーロッパには輸出できるものがなく

 香辛料や油や繊維などの輸入により
 常に貿易赤字の状態にありました。

 

■当時、国際貿易を支配していたのは
 アラブの商人たちです。

 

 その貿易市場を奪い取るために
 大航海に出発した
 というのが著者の理解です。

 

 ですから敵対関係にある国の
 貿易船を発見すれば、
 攻撃して略奪する。

 

 言い換えれば国家ぐるみの
 海賊であったとも
 言えるのかもしれませんね。 

 

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第1位

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