「今日の名言クイズ」の答えは・・・
・多くの地方政府は、債務の株式転換を
自分たち支配株主の持分を温存したまま、
債権への利払いだけ免除してもらう
手段だと見ている(p181)
「「米中経済戦争」の内実を読み解く」津上 俊哉、PHP研究所
【私の評価】★★★★☆(84点)
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■中国では多数の国有企業や
地方政府系の会社が借金を
返せない状況になっています。
その借金をチャラにする方法が、
債務の株式転換です。
つまり、借金なら利息と元本を
定期的に返済しなければなりませんが、
株式なら配当だけでよい。
それも赤字企業なら配当金すら
払わなくてもよいのです。
■しかし、債務の株式転換は
本来は企業再生の一つの手法であり、
企業のリストラが前提です。
つまり、赤字事業から撤退したり、
従業員削減や株式の減資をしたうえで、
債務の免除や株式転換が行われるのです。
事業の再構築が行われず、
赤字体質は変わらないのに、
債権者だけが損をするわけです。
もちろん株主も株式の希薄化で
若干の損を被りますが、
債権者(銀行)に負担を
押し付けることができるのは
権力を持つ共産党の国有企業や
地方政府ならではだと思います。
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津上 俊哉
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