本のソムリエの「一日一冊:今日の名言」

本のソムリエが、名言クイズの答えを解説。

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ビスマルクは、国境を保護するのは国力(軍事力)しかない

二十世紀から何を学ぶか〈上〉1900年への旅 欧州と出会った若き日本

「今日の名言クイズ」の答えは・・

・岩倉使節が米国、英国、フランス、ベルギー、オランダを経てドイツを訪れたのは1873年3月・・ビスマルクは「世界は親睦礼儀をもって交わっているように見えるが、それは表面のことで、内実は強弱相凌ぎ、大が小を侮るのが実情」という厳しい現実認識を語り、国境を保護するのは、万国公法でも正義・自由の理でもなく、国力(軍事力)しかないという「力の論理」を強く一同に印象付けている(p202)


二十世紀から何を学ぶか〈上〉1900年への旅 欧州と出会った若き日本」 寺島 実郎、新潮社
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■明治維新は、多くの植民地を持つ
 西欧列強がアジアに進出してくる
 なかで行われました。

 

 明治政府は世界を調査し、弱肉強食の
 国際社会の中で日本の独立を守ってくためには、
 富国強兵しかないという方針のもと
 国のかたちを変えていったのです。

 

 明治維新から日露戦争までは、
 危機の中で日本の独立を守り抜くことが
 できた時代といえるのでしょう。

 

■それに対し日露戦争後は、
 結果から見れば、中国、オランダ、イギリス、
 アメリカ、ロシアといった
 多くの国を敵にしてしまった。

 

 戦略はあったのかもしれませんが、
 現状認識に乏しく情報戦で遅れをとり、
 勝てない戦争に突入してしまったのです。

 

 明治維新の頃と、
 第二次世界大戦の頃と
 何が違うのか研究を
 続けてみたいと思います。

 


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