「今日の名言クイズ」の答えは・・
・井上の書き始めた意見書・・・『航空機、潜水艦ノ異常ノ発達』により、将来の戦争では、日本海海戦のような主力艦隊対主力艦隊の決戦は絶対生起しない。日米戦争の場合、太平洋上に散在する島々の、航空基地争奪が必ず主作戦となる。故に、巨額の金を食う戦艦の建造なぞ中止・・(p302)
「井上成美」阿川 弘之、新潮社
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■今、歴史を学んでいる私たちは、
太平洋戦争の時代には戦艦ではなく
航空機こそが勝敗を決める
重要兵器であることを知っています。
アメリカは日本の真珠湾攻撃から
航空機の可能性を学び取り、
空母と航空機を大増産しました。
また、米国は潜水艦や機雷により
日本の艦船を沈没させ、補給を
断ったことが効果的であったことも
私たちは知っています。
■しかし、不思議なのは、真珠湾攻撃を
成功させた日本人自身が
そうした戦い方の大転換に気づいて
いなかったように見えることです。
もちろん井上成美のように
航空機、潜水艦が主力となることを
理解し、提言する人はいたのですが、
上層部がだれ一人としてその考えを
採用しなかったという歴史的事実。
日本人は結局そういう特性の民族なのか、
それともそうした反省のもとに
未来を変えることのできる民族なのか
後世歴史が審判するのでしょう。
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