「今日の名言クイズ」の答えは・・
・日本の領海に入って海上保安庁に検挙される外国漁船は、平均すると年にたった1.8隻しかいないのです・・・台湾では多い年で年間約2900隻、韓国では500隻近くが拿捕される(p205)
「世界標準の戦争と平和-初心者のための国際安全保障入門」
烏賀陽 弘道(うがや・ひろみち)、扶桑社
【私の評価】★★★☆☆(78点)
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■元朝日新聞記者の著者が言いたいことは、
マスメディアのニュースや記事は、
編集者によって角度をつけて
報道されているということです。
報道方針に合うように
一部だけを切り取ったり、
見出しを工夫するのは当たり前。
実際の取材では先に結論ありきで、
結論を補強するコメントを得るため
走り回っていることもあるという。
■そういう視点で尖閣諸島の報道を見ると
公海である接続水域と領海侵入を
混同して報道している場合がある。
漁船に限れば、台湾、韓国への
中国船の領海侵入、拿捕の数は
桁違いに多いことは報道されない。
さらに、領海であっても無害通航権があり、
簡単に非難できない構造であることを
説明していないことを批判しているのです。
■いずれにしろ、中国の武装した公船が
計画的に尖閣諸島の領海侵入を繰り返し、
既成事実を積み上げている。
もちろん中国は、尖閣諸島への侵攻、
軍事基地化のオプションも検討している
だろうが、現在の定期的な領海侵入を
選択している。
こうした現実を報道するのがマスコミの
使命であるはずなのですが、
現実はそうではないことを理解し、
自ら学ぶことが読者に
求められているのでしょう。
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