「今日の名言クイズ」の答えは・・
・原発の津波予想に、電力会社では解析の誤差を考慮せずに計算結果をそのまま用いていた・・・ところが当時、安全審査をする通産省原子力発電技術顧問のメンバーで、七省庁手引きの作成にもかかわった首藤伸夫・東北大教授と、阿部勝征・東大教授の二人が、「精度は倍半分」と発言していることを電力会社は気にしていた(p29)
「原発と大津波 警告を葬った人々」添田 孝史、岩波書店
【私の評価】★★★★☆(81点)
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■技術系の仕事をしている人であれば
わかると思いますが、
機械の設計では安全率を見ます。
例えば材料の安全率が3であれば
材料の引張強さの三分の一で
使用する。
材料のばらつきや、
製作中の不具合があったとしても
安全率の中で安全を維持する
というわけです。
■そうした考え方が常識とすれば、
津波の想定が3メートルとしたときに、
3メートルを前提として設計するのは
常識外ということになります。
6メートルの津波が来るかもしれない。
津波が遡上して溢れてくるかもしれない。
対策設備が壊れるかもしれない。
物事にはばらつきがあり、
想定外の事態にも対応できるよう
安全率を見るのが技術者としての
常識なのでしょう。
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