「今日の名言クイズ」の答えは・・
・尊敬という純金は恐怖という金属を混ぜなければ柔らかすぎるのであろう(p115)
「ハドリアヌス帝の回想」マルグリット・ユルスナール、白水社
【私の評価】★★★★☆(82点)
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■平和を望んだハドリアヌスですが、
反乱を計画している政敵を
殺害することもありました。
この殺害は合法的なものではなく
元老院や市民から批判を受ける
可能性もあったのです。
しかし、反乱軍に殺される前に
殺さなければならないというのも
また、事実なのです。
■結果としてハドリアヌスの
支持層はそれを批判することはなく、
抵抗勢力は危険が自分に及ぶのを恐れ
皇帝を称賛したのです。
ローマ市民はハドリアヌスが
それ以上の殺戮を繰り返さないと知ると
安心し、政敵殺害も忘れてしまったという。
ハドリアヌスは寛大で質素にしましたが、
皇帝の礼儀正しさの中には
政敵を抹殺する力があるとローマ市民は
知っていたのでしょう。
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