「今日の名言」は・・・
・私は沈黙していたのではない。
一緒に苦しんでいたのに・・・
ユダにもなすがいいと言ったのだ。
お前の足が痛むようにユダの心も
痛んだのだから(p294)
「沈黙」遠藤 周作、新潮社
【私の評価】★★★★☆(83点)
■試練に直面したとき人は、
助けを求めます。
ある人は友人に求め、
ある人は専門家に求め、
ある人は宗教に求めるのでしょう。
この本では宣教師が、
神の教えを広めようとして
多くの信徒が死んでいくという
この不条理と絶望のなかで
神に助けを求めます。
しかし、
神はなにもしてくれないし、
何も答えてはくれない。
奇跡は起きないのです。
■最後に宣教師は、
踏み絵を踏みます。
それで日本人の
隠れキリシタンは助かります。
彼はどう納得したのか。
神は私と共にいた。
私と共に悲しんだ。
私と共に苦しんだのだと。
実は、神はいないのかもしれません。
人は、そうした不合理の中で、
合理化するしかないのです。
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