「今日の名言」は・・・
・フランスの今日が、日本の明日である。
国際競争にさらされる重要産業の思いきった
体質強化を急がねばならない。・・
もっと構造的に過当競争を整備し、
企業規模の拡大強化をはからねば、
アメリカの大資本には対抗できない(p125)
「官僚たちの夏」城山 三郎、新潮社
【私の評価】★★★☆☆(73点)
■この本(1960年代)の通産省の方針は、
特定産業振興臨時措置法により
国家が産業を統制し、
保護・育成するというものでした。
現在の石油業界の設備廃棄を推進する
エネルギー供給構造高度化法(高度化法)や
産業競争力強化法に似ていますね。
高度化法では、重質油分解装置の
装備率向上義務化することで、
強制的に設備の縮小均衡を
狙っているように見えます。
■産業競争力強化法では、
過剰供給構造に陥っていないか
国が調査することにしています。
そして、もし企業が事業を再編した場合、
税制優遇や金融支援を受けることが
できるというもの。
本来であれば、
経営者が自ら考えるべきことを
国が一定の方向に導こうとしている姿に、
不安を覚えます。
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