「今日の名言クイズ」の答えは・・
・ナチスのような(そして公言はされないがソ連共産党のおうな)一国一党体制を作り上げ、強力な指導力を発揮して事態を打開するために政治新体制が叫ばれるようになる・・資本主義原理そのものを変革し、公益優先の原則の下で・・私益を追求する資本家から企業の経営を切り離して国家の方針に従って経営する「経済新体制」の実現が目指される・・「革新官僚」・・経済新体制運動において陸軍と結びついてその推進役となった官僚群のことである(p42)
「経済学者たちの日米開戦:秋丸機関「幻の報告書」の謎を解く」
牧野 邦昭、新潮社
【私の評価】★★★☆☆(76点)
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■私の中でまだ消化できていないのは
大政翼賛会というものを推進した革新官僚、
近衛文麿の側近が何を意図していたのか
ということです。
説明では軍と戦争を抑制し、国民を統合
するような言い方になっていますが、
ナチス、中国共産党のような形態を
目指しているように見えるのです。
本音では、官僚がナチスのように
日本を支配しようと思ったのか、
隠れ共産主義者が共産革命を
狙ったものなのか。
■同じように私の中で消化しきれていないのは
大震災と原発事故という混乱の中で
事故をおこした東京電力を国有化して、
各電力会社から原子力損害賠償支援の名のもとに
資金を徴収し、送電を分離して最終的には
送電統合を推進しようと見える
革新官僚の意図です。
説明では電気料金の低減と安定供給の
ためとなっていますが、
電力の国営化、国家支配を強化し、
発電部門を分離させようとしている。
電力の鬼「松永安左エ門」は、
需要と供給をリアルタイムで合わせなくては
ならない電力の特性から地域別電力と
総括原価方式を志向しました。
頭のよい人が机上で考えた分離方針と、
電力の鬼「松永安左エ門」の地域電力、
どちらが現実を見据えているのか
歴史が証明するのだと思います。
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