本のソムリエの「一日一冊:今日の名言」

本のソムリエが、名言クイズの答えを解説。

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土地の持ち主には売り上げの20%を払い、自販機の電気代2000円は土地の持ち主が負担します

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「今日の名言」は・・・

・一般的な自販機ビジネスでは、
 自販機を設置させてくれた土地の持ち主には
 売り上げの20%を払い、自販機の電気代の
 約2000円は土地の持ち主が負担します。
 つまり、売り上げが1万円以下だと、
 電気代を払うと儲けになりません。
 そこで私は、売り上げに関係なく、
 設置してくれた方には毎月2万円を必ず
 支払う条件にしたのです(p141)


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■自動販売機ビジネスを
 考えてみましょう。

 

 前提条件は以下のとおりです。
  中古自動販売機 15万円(耐用年数5年)
  ジュースの仕入れ 30円
  ジュースの売り値 100円  
  ジュースの補充  2000円/回(200本)
  設置者への謝礼  売上20%(最低2万円)
  電気代      2000円/月

 

 中古自動販売機が5年使えると
 仮定すると月当たりの減価償却費は、
 2500円です。

 

 固定費(月)=電気代+自動販売機
      =2000円+2500円
      =4500円/月

 変動費/本=仕入れ+補充+謝礼
      =30円+10円+20円
      =60円

 

 1本当たりの利益は40円ですので、
 損益分岐点(月)は、4500円÷40円=
 100本程度となります。

 

■つまり100本売れれば、
 自動販売機を設置している業者は、
 損益0ということです。

 

 同じように電気代を負担する
 自動販売機を設置させてくれた
 土地の持ち主も収入は0となります。

 

 これは、これで
 対等な条件と言えるのでしょう。

 

 ただ、土地の持ち主にしてみれば、
 土地を貸したのに収入0とは
 どういうことか!?という
 思いもあるのだと思います。

 

 それで、設置者への謝礼を
 月最低2万円とすれば、
 これを回収するためには
 月に最低でも2万円÷40円=500本は
 売らなくてはなりません。

 

 1日当たり20本くらいですので
 100円自動販売機なら
 十分達成可能な数字なのでしょう。

 


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