本のソムリエの「一日一冊:今日の名言」

本のソムリエが、名言クイズの答えを解説。

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原発「吉田調書」誤報の問題点・・裏取りをなぜ怠ってしまったのか

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「今日の名言クイズ」の答えは・・・

・原発「吉田調書」誤報の問題点・・
 吉田調書だけを元に記事にすること自体、
 本来ありえないことです。
 スクープ記者が取材のイロハである
 裏取りをなぜ怠ってしまったのか(p128)


ニュースの大問題! ―スクープ、飛ばし、誤報の構造
池上 彰、さくら舎
【私の評価】★★★★☆(86点)
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■報道の記者には、
 専門用語があるらしい。

 

 事実に基づかない記事を「飛ばし」
 ネタの事実確認することを「当てる」
 事実を歪曲することを「角度をつける」

 

 つまり、特ダネを出す前には、
 必ず当事者に「当てる」のであり、
 だとすれば「飛ばし」はありえない。

 

■実際には、
 「飛ばし」もあれば、
 「角度をつける」のは当たり前。

 

 池上さんは先輩から
 ボーナスの査定シーズンになると
 「飛ばし」が増えるから気を付けろ、
 と言われています。

 

 自分の評価を上げるために
 「飛ばす」のであり、
 組織として「飛ばし」や
 「角度をつける」人が
 評価されていることがわかります。

 

■こうした記述から推察されるのは、
 マスコミの中には
 事実に基づく報道をする人と
 そうでもない人がいる。

 

 会社によって
 事実に基づく報道をする人が
 出世する会社と、
 そうでもない人が出世する会社がある。

 

 結果して、
 会社として「飛ばし」が多い会社と
 比較的「飛ばし」が少ない会社に分かれる、
 ということでしょうか。

 


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