「今日の名言クイズ」の答えは・・・
・オイルショック・インフレーションは・・
あのときの物価調整は二倍であった・・
ハリス・ショック・インフレーション
の方は3.375倍である(p270)
「大君の通貨―幕末「円ドル」戦争」佐藤 雅美、文藝春秋
【私の評価】★★★★☆(80点)
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■江戸の末期、外国人が
日本に開国を迫り、
ドルと日本の貨幣の交換比を
決定することになりました。
日本は金本位であり、
銀は補助通貨として銀の含有量より
高い価値の通貨として
流通していました。
今の100円硬貨の原価が
25円なのに、100円として
流通しているようなものなのです。
■ところがアメリカのハリスは、
銀の含有量での等価交換を
主張します。
つまり1ドルが100円としたら
100円硬貨は25円の価値しかないから
1ドルを400円と交換しろと主張し
それを通してしまったのです。
その結果、ドルを日本の一分銀貨と
交換し、それを金貨に両替して
海外に輸出すれば差額を儲けられるので、
大量の金が海外に流出してしまいました。
■その後、
金流出を止めるために、
金貨の品位を下げ、
海外の金銀比に合わせました。
つまり今までの一両の価値を
三分の一にすることで、
海外の金銀の価値の比に合わせ、
金貨の海外流出は止まったのです。
しかしその結果、物価は三倍以上になり、
さらに銀貨を発行するときに
幕府が得ていた益金を失うことで、
幕府は急速に衰えていったのです。
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大君の通貨―幕末「円ドル」戦争 (文春文庫)
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佐藤 雅美
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