「今日の名言クイズ」の答えは・・・
・ビリレフの言うイギリスがこの対馬の占領を
画策しているという点は極めて事実に近い
ものであった・・・イギリスはこの
対馬に対する租借権を要請し、実力による
対馬沿岸の測量を実施したことがある。
もちろん幕府はこのイギリスの依頼も
断っている・・・もしイギリスが軍事力で
対馬を占領するようなことがあれば、
ロシアは日本と協力して、これを撃退したい
と申し出てきたことがあった(p88)
「幕末日本を救った「先見力と胆識」―逆風の中の名リーダー」
新井 喜美夫、プレジデント社
【私の評価】★★★★★(90点)
■1861年ロシアの軍艦ポサドニック号が
艦長ビリレフが対馬に上陸し、
対馬沿岸の租借権を求めました。
対馬の領主との面談を要求しつつ、
建物を建設し、沿岸測量を行い、
居座ったのです。
■それに対し、幕府は外交ルートを
使いながらロシアと交渉しつつ、
勝海舟のアドバイスでイギリスを利用します。
つまり、先に対馬の租借を求めていた
イギリスを引っ張り出して、
ロシアと交渉させるというものです。
■結果として、イギリスは対馬に軍艦を派遣し、
イギリスとの軍事対立を避けた
ロシアのビリレフは退去しました。
イギリスもロシアも対馬を占領したいと
考えているなかで、ギリギリの中で
対馬の独立は保たれたのです。
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幕末日本を救った「先見力と胆識」―逆風の中の名リーダー
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