本のソムリエの「一日一冊:今日の名言」

本のソムリエが、名言クイズの答えを解説。

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当時の日銀には、公定歩合の上げは「勝ち」、下げは「負け」と呼ぶ風土がありました

戦後経済史は嘘ばかり 日本の未来を読み解く正しい視点

「今日の名言クイズ」の答えは・・

・1986年6月から1989年3月までの消費者物価指数は、ほぼ0~1%の上昇率でした。1989年4月からは消費税3%が加わりますが、それでも1993年10月までの物価上昇率はほぼ1~3%です。つまり、バブルといわれていた当時の物価は安定していたのです・・・このとき、不必要な金融引き締め政策をマスコミが高く評価してしまったことで、それ以降の日本経済はどん底に叩き込まれることになります。当時の日銀には、公定歩合の上げは「勝ち」、下げは「負け」と呼ぶ風土がありました(p159)


戦後経済史は嘘ばかり 日本の未来を読み解く正しい視点
髙橋 洋一、PHP研究所
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■著者の指摘は、バブル時代には
 消費者物価は安定していたのに
 日銀が金融引き締めを行い、
 デフレ、不況となったというものです。

 

 つまり、土地と株式のバブルは
 金融緩和が主な原因ではなく
 資金の回転率が上がり恣意的に
 値上がりしていたという見方です。

 

 土地と株式バブルに対して
 日銀の金融引き締めは  
 トンチンカンな対応であったというのです。

 

■著者の視点は、金融経済と実体経済は
 別の仕組みの中にあるということでしょう。

 

 バブル時代は金融経済の
 バブルであったのであって
 実体経済は普通であった。

 

 それなのに日銀は金融引き締めで
 実体経済を不況、デフレに
 してしまったのです。

 


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