本のソムリエの「一日一冊:今日の名言」

本のソムリエが、名言クイズの答えを解説。

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JALは、不都合な真実を封殺する戦略に出た

JAL再建の真実

「今日の名言クイズ」の答えは・・

・筆者は当時、それまで誰も書けなかったJALの惨憺たる経営状況の取材に取り組んでおり、すでに何本かの記事を発表していた・・・JALは、不都合な真実を封殺する戦略に出た。筆者に送り付けられた内容証明郵便は、・・・筆者の取材・報道活動を「極めて悪質」であり、「速やかに、謝罪文及び今後同様の信用毀損行為を一切行わない旨の誓約書を・・提出する」ことを要求した・・速やかに貴殿より誠意のある回答がない場合・・法的手続きに及ぶことも検討せざるを得ません(p14)


JAL再建の真実」町田 徹、講談社
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■JALの破綻前、
 著者がJALの簿外債務や会計操作を
 報道すると、JALから内容証明郵便が
 届きました。

 

 その内容は、悪質な報道を止め、
 謝罪しなければ訴訟を起こすと
 脅してきたのです。

 

 こうした訴訟は、強者が弱者を
 恫喝、報復するために起こすもので
 スラップ訴訟と呼ばれています。

 

■同じように、朝日新聞は
 「徹底検証『森友・加計事件』
 朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪」の
 著者の小川榮太郎氏ならびに飛鳥新社を
 訴えています。

 

 都合の悪いことは
 訴訟で圧力をかければ
 何とかなると考えているという点では
 同じ思考だと思います。

 

 JALの場合も朝日新聞の場合も、
 こうした訴訟は企業文化が原因なのか、
 それとも追い込まれた企業の
 余裕のなさから出てくるのか、
 どちらなのでしょうか。

 


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