本のソムリエの「一日一冊:今日の名言」

本のソムリエが、名言クイズの答えを解説。

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幸之助はさまざまな場でこの”ダム経営の勧め”を説いています

松下幸之助の生き方

「今日の名言クイズ」の答えは・・

・幸之助はさまざまな場でこの”ダム経営の勧め”を説いていますが・・・質問が出ました・・どうしたらダムがつくれるのか教えて下さい」幸之助は次のように答えます。「まずダム経営をやろうと思うことからでしょうな」あまりにも当たり前の答えに、・・失笑が漏れます。しかし、そんななかでただ一人、身の震えるような衝撃を受けた若い経営者がいました(p198)


松下幸之助の生き方」佐藤 悌二郎、PHP研究所
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■ダム経営とは、何事も一定の
 余裕を持った経営ということです。

 

 例えば、資金は借金を返せるとしても
 余裕資金として手元に置いておく。

 

 設備や人員は、稼働率7、8割を
 維持して余裕を持つようにする。

 

 こうした余裕を持つことで
 突然の災害・危機にも対応できますし、
 突然の需要増加にも対応できるのです。

 

 こうした余裕を持つことが
 会社として社会への責任である
 との考え方なのでしょう。

 

■そして、ダム経営について
 ”どうすればやれるのか”というくだらない
 質問に対して、「まずやろうと思うこと」
 と幸之助が答えました。

 

 この返答に衝撃を受けたのは
 当時は若手経営者の一人だった
 京セラの稲盛和夫さんでした。

 

 つまり、まず経営者がこれをやろうと
 強い思いを持たなくてはならないのだと
 稲盛さんは自分の思いの小ささを反省したのです。

 

 稲盛さんは新たに京セラと取引したいという
 銀行に対して頭取と面談させてほしい。
 そして、京セラの経営がが厳しいときに
 融資してもらえるのか確約を取ろうと
 したという話があります。

 

 もちろん銀行は経営が厳しいときこそ
 資金を引き上げるのです。
 それがわかっていても銀行の頭取に
 直談判し、ダム経営を実現しようとした 
 稲盛さんのような強い思いが大事なのでしょう。

 


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